とある作曲家の日常

作曲家・ピアニストをしている私の日々の生活を綴ります♪

不滅

 たまたまNHKラジオで、3大テノールのひとりパヴァロッティが歌う「誰も寝てはならぬ」を聴いた。魂が高揚する、まさに唯一無二、永遠に残る演奏・・
 で、一方で、僕の頭は曲分析をしていまうのであった(笑)。あの曲のサビのメロディ自体はとてもシンプルで「(う)レミファ#ミレミード#|シー」((う)は八分休符(笑))。最初の小節は主調であるDの和音なのであるが、4拍目が肝で、Dの和音に対して「ミ」と「ド#」、いわゆる非和声音が使われている。しかもテンションの音、つまり簡単に言うと基本和音に足すと「色気」が出るような音なのだ。それがさりげなく次の小節へ向かおうとする4拍目に入れているところで、もうこの曲が名曲になることは確定したようなものである(笑)。もちろんそれに至るまでのエキゾチックな和声を使った部分の独特な雰囲気も素晴らしすぎる。その部分があるからこそ、サビで徐々に拓けていくような開放感が生きる。うーむ、超名曲。

 すみません興奮のままに書きました^^;。