細かくて伝わらない楽曲分析
<天使のテーマ 悪魔の作曲術>
本日の楽曲は云わずと知れた「残酷な天使のテーゼ」です。あまりにも有名なサビ、“少年よ神話になれ!”は歌手のシャウトの上手さも手伝ってあまりにもかっこよいですね。すかっとします。ところがよく振り返ると・・大サビ(クライマックス)の直前に、大サビのメロディがまんま出てくるのである。しかもイントネーションが合わない感じで笑。“思い出を裏切るなら”
ええええ????
さてこれまでの作曲の常識。
サビの前にはサビを想起させる小さな断片とかで少しずつ盛り上げていく。とか、Bメロまではマイナー調、サビで一気にメジャー調に転向する。とか、わざと低い調でサビのメロディを演奏して、いざというときに元の調でサビを持ってきて感動を呼ぶ、とかいろいろ設計するものですが、これは・・
「出し惜しみなし」
なのか
「素材をリサイクルするエコ感覚」
なのか
「偶然の産物」なのか・・
少し作曲家の気分になってみよう。
“思い出を裏切るなら”
この文章を読んだら、裏切り方にもよるが汗、僕なら少しノスタルジックで決して音域は高くはないところでメロディを作ることを考えると思います。ましてやサビ前ですから。
あえて狙ったとして、意図の解説を試みてみましょう。題して・・「あれ?」「スカッ!」(前のことを忘れさせる)作戦。
“裏切るな~ら!”
ん?なんでこんなに熱唱するんだろう?と思っている暇もなく、
”少年よ神話にな~れ!”
おおお、かっこええ!さっきの些細な違和感なんて忘れてまうわ~、ということなのでしょうか??むしろこの些細な違和感が必要なのかもしれない・・と思い始めてきました。
Bzの「ウルトラソウル」で考えてみましょうか。大サビのクライマックスはもちろん、稲葉先生の絶唱「ウルトラソウル!」である。さて、この直前に、同じメロディで「あいしてるぅ!」とか、「気分最高!」とか入ったら、あれれれ?ってなりますよねぇ??
ちょっと分析がとっちらかってしまった汗
とにかく常識外れの発想であることは少しは伝わったでしょうか??
まあ僕としては職業柄何とかこれが使えないか、色々試行錯誤してみるのです。しかし今回は玉砕な気がしてなりません・・orz。