とある作曲家の日常

作曲家・ピアニストをしている私の日々の生活を綴ります♪

Smile

 喜劇王チャップリンの作曲した名曲である。この曲、マイケル・ジャクソンがカバーをしている。それが、この上なく素晴らしい。
 前奏は編曲としては最高の出来、ストリングスのみの切ない響きで始まる。ポップスとしてはあまり例がない始まり方と思う(特に当時は)。しかもノスタルジックな響きにまず泣かされる。とにかく全曲を通じてもアレンジが最高の出来である。そしてもちろんマイケルの素晴らしい歌唱でないと、このアレンジも生きない。
 そして最高に最高におしゃれな後奏(エンディング)。
 YouTubeのリンクは敢えて紹介しない。是非音源だけで聴いてほしい。それで十分それぞれの脳裏にそれぞれのイメージが湧いてくるはず。
 マイケル・ジャクソンホイットニー・ヒューストンも、睡眠薬Over Doseで死んでしまった。音楽をしているときの、歌を歌っているときの、ダンスをしているときのまぶしい輝き、その裏側に深い深い心の闇と孤独があってバランスを取っていたと思うと、やり切れない。

 今聴き直してわかった。マイケルはこの後奏の間に天国への道を歩いているのだ。ポップスに多くの大きな革命を起こしたキング・オブ・ポップは、最後は軽いステップで、軽く微笑みながら、口笛を吹きながら、天国へ行ったに違いない。
 そして今、天国でSmileしている。
 そう、信じたい。

 

Smile

Smile