とある作曲家の日常

作曲家・ピアニストをしている私の日々の生活を綴ります♪

く・み・きょ・く

 合唱の世界では、作品(曲集)の名前を「組曲「○○」」という風に名づけられることが多い。しかし、「組曲」という名前で括るにはそもそも内容の分類的に限界があると思う。僕が大学合唱団の頃は、オーケストラ曲における「交響曲」的な意味合いの作品が多かったように思う(例:『地球へのバラード』『愛のプロローグ』『方舟』『季節へのまなざし』『新しい歌』等々)。
 私の作品もやはりそういった(超)名曲たちに影響を多大に受けているため、いわゆる「交響曲」的な構成を意識した作品が多く、そういう意味で「組曲」と前向きに名づけている(今後の作品は内容によってどう名付けるかは考え所だし、最近は作曲家も色々な曲集の名付け方で工夫されているようだ)。
 ちなみにオーケストラ曲における「組曲」は、「アルルの女」第1組曲・第2組曲ビゼー)、「くるみ割り人形組曲チャイコフスキー)のように、劇音楽を編み直したものやバレエ音楽、またピアノ連弾曲の「ドリー」(フォーレ)、小組曲ドビュッシー)のような曲集など、あるテーマに添っていくつかの曲を一つに纏めたもの、という意味合いがある。