とある作曲家の日常

作曲家・ピアニストをしている私の日々の生活を綴ります♪

細かくて伝わらない楽曲分析

<天使のテーマ 悪魔の作曲術> 残酷な天使のテーゼ 高橋洋子 アニメ ¥250 provided courtesy of iTunes 本日の楽曲は云わずと知れた「残酷な天使のテーゼ」です。あまりにも有名なサビ、“少年よ神話になれ!”は歌手のシャウトの上手さも手伝ってあまりにも…

そうめんハート

私の心は折れやすい。 茹でる前のそうめんくらい、あっけなく。ぽきんと。 ほんのささいな出来事で。ほんの何気ない他人の一言で。ほんのつまらない自分の考えで。 ぽきん。 「あっけない」よりも弱いくらい。 でも・・私の心の中には秘密の倉庫がある。折れ…

継続は力なり

自分の優柔不断さに感謝したいことが一つだけあります。それはピアノ教室のレッスン通いに関してです。 音楽は好きでしたが、ピアノ教室のレッスンに通い続けることに関しては、そこまでこだわりはなく、まあせいぜい高校くらいまでで終わりかな、と漠然と思…

意図しない盗作

他人のメロディをそのまま盗もうなんて考えは、馬鹿馬鹿しいとしか言いようがありません。バレるのは時間の問題なのに・・。どうせならカバー、として魅力的なアレンジを考える方に費やすほうがよっぽどいいと思います。 だがしかし。曲の覚え・記憶力、がい…

忘れられない一言

何気なく言われた一言が、一生心に残るって、ありますよね。 大学で所属していた合唱サークルでは、毎年夏合宿というイベントがあり、当時は山のある県に団体バスで遠征して、5泊か6泊くらいとかしていたと思います。その年私は大学3回生(3年生)で、学生…

最強の批評家

まず、私の母は音楽には全くの素人。とはいえ、父がクラシックをよく家で聴いていたり、子供から通っていたヤマハ音楽教室には付いてきてくれていたし、また最近普段は流行りの曲を聴いたり、韓流アーティストにハマったり、クリス・ハートを愛聴していたり…

最小限で最大限の効果を

「良いメロディ」は努力すれば作れるが、「名作メロディ」「永遠のメロディ」と呼ばれる後世にまで残るようなメロディを作るのは、努力だけでなく、インスピレーションと、勢い(笑)と、時代の流れに乗る/あるいは乗らない、ことなど、色んな要素がからまっ…

吾輩は猫舌である

吾輩は猫舌・猫手・猫肌である。名前は熱いの苦手っ子である・・。 外食などする時、コーンポタージュやオニオンスープやミネストローネなどのスープ系はまあ15分は待ってから飲む。 熱いものを手に持つと瞬間的に「ヒィ!」となる(あ、これはみんなそうか(…

失敗は成功の母

私はピアニストとしても活動しているが、幸い今まで演奏会の本番で止まってしまったりという失敗はしたことがない。ただ、中学生の時に一度だけ、本番ではなくリハーサルの際に、ある曲の前奏(5小節くらいの)で失敗し演奏が止まってしまったことがある。 僕…

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

少し前にこの曲は、浅田真央さんのフリーでの素晴らしい演技と共に話題となったが、僕はこの曲もう好き好き歴20年を超える。高校時代には楽譜を2つ(?)買い、むさぼるように弾き、いつかオーケストラを共演するぞ!などと身の丈にも合わないことを思ってい…

油断は禁物

自宅に一番近いあるカフェ(某チェーン店)である日作曲仕事をしていた。窓際にあるテーブルで午前一杯仕事をして、そろそろ疲れたし一旦切り上げるかな、と思って立ち上がったら、「○○さん?」振り返ると親友の奥様が真後ろの席に座ってらっしゃってたでは…

Smile

喜劇王チャップリンの作曲した名曲である。この曲、マイケル・ジャクソンがカバーをしている。それが、この上なく素晴らしい。 前奏は編曲としては最高の出来、ストリングスのみの切ない響きで始まる。ポップスとしてはあまり例がない始まり方と思う(特に当…

演奏会の出来

職業柄、色々な演奏会(特に合唱団)を聴きに行く。普段の練習と演奏会の出来との関係について考える。 ◎練習でも「できず」、本番でも「できなかった」:当然の帰結。 ◎練習では「できなかった」ことが、本番では「できた」:舞台の神様が降りてきたか、偶…

花粉症ならぬマシュマロ症

いきち、ということばがある。「生き血」ではなく「閾値」。「しきいち」とも言う。 花粉症は、体内にある「閾値」があって、取り込んだ花粉の量がその値を超えると発症するとの巷(?)のうわさがある。 小学校確か高学年の時、その「いきち」を体験した。…

ヴィヨリスト

かつてテレビ「題名のない音楽会」でヴィオラ特集をやっていたのを見かけました(途中だったけど)。ヴィオラという楽器、ご存じでしょうか(お花の名前じゃないですよ!)?ヴァイオリンを少し大きくしたもの、持ち方はヴァイオリンと同じですが、音域が完全…

く・み・きょ・く

合唱の世界では、作品(曲集)の名前を「組曲「○○」」という風に名づけられることが多い。しかし、「組曲」という名前で括るにはそもそも内容の分類的に限界があると思う。僕が大学合唱団の頃は、オーケストラ曲における「交響曲」的な意味合いの作品が多か…

エイリアン

宇宙人から見たら 我々も宇宙人 全身を覆う柔らかくて薄い皮膚色んな色の髪の毛丸い頭(の中でいろいろ考える)小さなふたつの目ふたつの穴を持つ鼻ひとつ穴の口の中にはたくさんの白い歯指はぜんぶで10本2本足で歩いたり走ったり飛んだり転んだり ときどき目…

最大公約数

吹奏楽は好きなので、5年に1回くらい(オリンピックより間隔長いな笑)、課題曲をチェックすることがある(例の昨年の問題作は聴いて&見ていない)。 でいつも思うことは、「あたりさわりのない曲が多いなぁ」ということである(特にマーチ)。 「吹奏楽書…

不滅

たまたまNHKラジオで、3大テノールのひとりパヴァロッティが歌う「誰も寝てはならぬ」を聴いた。魂が高揚する、まさに唯一無二、永遠に残る演奏・・ で、一方で、僕の頭は曲分析をしていまうのであった(笑)。あの曲のサビのメロディ自体はとてもシンプルで…

けんかは外でしてください

ある日の23時頃、とあるカフェのカウンター席で作曲の仕上げ作業をしていた。 すると、席ひとつ空けて左隣りに居たカップルらしき二人が、言い争いを始めたのである。 どうも彼氏の方が彼女に勉強を教えていて、彼女は彼氏の教え方が気に入らないらしく、最…

これだけは吐き出しておきたかった

私は「楽譜ソフト開くの恐怖症」である。 理由はもちろんある。昔の古いバージョンの楽譜ソフトはそれはそれは頻繁に記譜途中にフリーズした。そこまで打ち込んだ音符データが全て吹っ飛ぶのでそれは頭を抱えたものである。 そのせいで、むっちゃコマメに「…

Let's lighten your loads

たまに何の荷物も持たずに外に出かけると、なぜかとても気持ちがいい。お店に寄って仕事をしようとしてもできないし(笑)、当然動きやすいし、自分の人生に余裕がある感じがする。 振り返れば心の中にも、色んなお荷物を抱えているのではないだろうか。 「い…

フラガール

先日「フラガール」という映画を見た。映画の存在は知っていたし、当時南海キャンディーズのしずちゃんが出演したことでも話題になったことは憶えていたが、今回ある仕事にも関係するので鑑賞したのだった。 実話を元にした映画で(登場人物の背景などは脚色…

ゾーン

やっと今書いている1曲が「ゾーン」に入った。ゾーンとは、マラソンでいう「ランニング・ハイ」に似ているかもしれない。 作曲に取り掛かる時は、色んな音楽の世界を想像しそこから自分の音を見つけ選択・確定していく(ここがまぁ一番苦しむところ)。書い…

締め切り

作曲家にとっての魔物(笑)は「締め切り」である。「締め切り」にも2種類ある。 1、ゆるやかな締切 2、厳守しなければならない締切 1は、あるコンサートで演奏するために新しい作品を依頼されたときだ。一応依頼者から「これくらいの時期に楽譜をいただけ…

マイケル・ジャクソン

私の最も好きなアーティストの1人が、「King Of Pop」マイケル・ジャクソンである。マイケルについてはもう様々な人がその魅力について語っているが、作曲家的視点で書いてみようと思う。 まず私が度肝を抜かれたのは、「Bad」の余りにも印象的なイントロで…

気がついたら

私は作曲家・ピアニストを職業としていましたが、「作曲家」も「ピアニスト」も、気がついたらなっていた、という感じでした。音楽専門の学校や大学に行ったこともなく(小学生~高校生まで音楽教室は通っていましたが)、経験の積み上げと、良い出会いでこ…

カフェ

私は、家では仕事ができない人だ。家に居ると「洗い物しなきゃ」とか「洗濯しなきゃ」とか「片付けしなきゃ」と頭の片隅で思ってしまうし、それならまだいいがついついテレビを見たりゲームをしたりして、全く集中できない・・。 そこで、友だちとカフェに集…

「作曲家」という職業

作曲という作業は、とても地味だ。音楽に関する職業のうち、ひとりだけでしかできないのは作曲家くらいではないだろうか?リサーチで色んな本や資料を読んだり、依頼されるケースでは、依頼者とコンセプト等について事前打ち合わせするのだが、いざ創作の段…